事業内容

農園事業

「土づくり、食づくり、人づくり」をスローガンにタイの野菜作り

千葉県市原市加茂地区外部田を中心に、タイ野菜を中心に栽培する「スースーファーム」を展開しています。
2022年3月に始動したこの農園では、「市原ぞうの国」様からご提供頂いたぞうのフンに地元の魚のアラや菌床などをまぜ自社の堆肥場で堆肥化し、タイ料理に使う様々な野菜、米などを循環型で栽培し、自社レストラン事業や食品製造販売事業で活用しています。「土づくり、食づくり、人づくり」をスローガンに、循環型農業を通して環境保全はもちろん、飲食店で培ったノウハウも活かして市原市の地域産業にも貢献したいと考えております。

スースーアグリの
ストーリー

「なぜタイ料理店が農業を始めたの?」「なぜ市原なの?」
…と疑問に思った方もいらっしゃるかと思います。これからご紹介する私たちのストーリーに共感していただけたら、これ以上の喜びはございません。

「なぜタイ料理店が農業を始めたの?」

私たちは飲食店として、何より料理を美味しくすることが使命と考え、そして料理を美味しくするためには、素材の向上、調理技術の向上、調理機器の向上の3つがなにより大切であり、素材の向上にもっとも重点をおいて取り組んできました。

タイ野菜はこれまで輸入中心に頼ってきましたが、一部は冷凍でしか輸入できず、さらに、近年の輸入タイ野菜をはじめとした食材の高騰と仕入れ難に直面しました。
それとは別に、もともと日本の食料自給率が低いこと、高齢化で生産者がどんどん減っていることに対して少なからず危機感を持っていました。肥料も輸入に頼っている状態で、価格が高騰し、そのために農家を廃業する方も多いとの話も聞きました。
そんななか、この2、3年の世界の情勢をうけ、タイ食材の輸入が一部止まってしまったり、価格が高騰してしまい、心配が現実になりました。であれば、供給を確保するため、まずは使用量の多い野菜から自分達で作ろう、さらには安心安全の野菜作りに取組み、お客様により一層満足して頂こうと農業参入を決意しました。
そして、肥料についても、供給の問題が生じると予想されるのならば、肥料をあまり使わない、土本来の地力を生かした農業に取り組むべきと考えました。この時期に、たまたま幸運なことに、海外での土づくりの経験が豊富で、社会貢献意欲の高い熊本の土壌専門家の多武良彰氏との出会いがあったこともあり、「土づくり、食づくり、人づくり」をスローガンに、土壌改良に実験的に取り組み、野菜作りに挑戦しようと考えたのです。

「なぜ市原なの?」

アジアぞうの堆肥で育てたタイの野菜でタイ料理を作る。なんて素敵なんだ!農業のこと、堆肥のこと、何もわからない素人の発想でした。そして、このひらめきの瞬間、目の前には土壌専門家の多武氏がいました。全てが結びついた瞬間でした!
その場で興奮状態でぞうの国様へ連絡をし、その後すぐに、坂本社長にお会いして、大学の研究施設にて成分分析を行なったところ、堆肥に十分利用できるとの結果を得たのです。さらには、坂本社長よりは農地の提供までご提案いただき、実際にお借りしました。色んな出来事や出会いが重なって、今こうして市原市で地域の方々に助けていただきながら農業をはじめています。

栽培のこだわり

  • 象の堆肥を使用

    ぞうの堆肥には肥料三要素 (窒素、リン酸、カリウム) 以外にも、ビタミンなどの適度な栄養分が入ってるため、 作物が健やかに育ちます。また、ぞうのお腹の中で増えた 微生物や、発酵している間に増える微生物は、土の中でも 活発に活動してくれます。この適度な栄養素や微生物の 活発な活動が、おいしい野菜作りの決め手の一つです。

  • こだわりの土づくり

    私たちが土壌の改良に利用するのはぞうの堆肥だけではありません。ぞうの堆肥をベースに、たくさんのミネラルやアミノ酸、乳酸菌などをまぜこみ土壌を活性化させ、土の持つ本来の力を生かした形での循環型の農業を志します。
    土壌医にもご協力頂きつつ、おいしい野菜作りに励んでいます。

主な栽培品目

  • ガパオ
    (ホーリーバジル)
  • ホーラパー
    (スイートバジル)
  • プリッキーヌ
    (赤唐辛子)
  • マクアポ
    (丸ナス)
  • サラネー
    (スペアミント)
  • カー
    (ナンキョウ)
  • パクチー
    (香草)
  • トゥアファクヤーオ
    (ささげ豆)
  • マナオ
    (ライム)
  • レモングラス
  • 空芯菜
  • お米
  • マラコー
    (パパイヤ)
  • ガティアム
    (ニンニク)
  • 赤玉ねぎ