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幸運とは準備と機会が出会った時に生まれる(セネカ)

「準備」が大切だと思います。
「準備」の大切さについての名言も多いです。

 古代ローマに生き、皇帝ネロの家庭教師を務めたセネカは「幸運とは、準備と機会が出会ったときに生まれるものだ」と言ったらしいです。

 湾岸戦争当時、アメリカの元国務長官であったジェイムズ・ベーカー氏が自伝の中であげていた「Prior preparation prevents poor performance」という一節は忘れられない言葉です。

 ここ3年、静岡の精密機械メーカー、スター精密の佐藤会長の下で経営計画書づくりの合宿に参加させて頂いていますが、「運という動物は、頭がつるつるで前髪に一握りしか毛が生えてない動物である。前髪しかつかむところがないので、目の前に来た時には遅い、だから、あらかじめの準備が必要、それが長期計画である」ということをおっしゃられます。(女神でないことに、ちょっとガッカリですが)。

 最近、勉強させて頂いているのがディズニーランド。ディズニーランドの強さは、感動的なホスピタリティー力やサービス力、ショーの部分だけでなく、正確な客数予測にもとずく、バックヤードの運営、人の採用育成など、先を見越したうえでの「準備力」にあるそうです。毎日の来場者数2万人以上の中で来客数予測の誤差は数十名、あの忙しいレストランでの廃棄もほとんどないそうです。

 ひるがえって、私たちスースーチャイヨーですが、「店長の仕事は準備業、準備8割、実行2割」と定義し、準備の大切さをうたい、しっかりと準備するよう取り組んでいます。

 しっかりとした「準備」が「機会(お客様のご来店からのお客様満足を得る機会)」と出会った時、「お客様満足」につながれば、その結果、またご来店いただいて「客数増」⇒「売上増」となる。それが給与や働き甲斐といった「私たちの幸せ」につながり、その中で、私たちのミッション「タイ料理の普及による社会貢献」が達成され、全体(お客様、私たち、社会)が、「幸福」へつながっていくと信じています。

 具体的なこととしては、毎日の営業時間1時間ごとにお客様の来客数を予測し、ご来店いただくお客様に喜んで頂くために、必要なスタッフと食材を準備する試みを継続しています。

 スタッフの準備についていえば、10人ご来店いただけるのなら、ホールスタッフ2名、キッチンスタッフ2名でお出迎えしよう、20人ご来店いただけるのなら、ホールスタッフ3名、キッチンスタッフでお出迎えしようなどと来客数に応じでスタッフの数の基準を決めています。この基準は、人件費の数字ではなくお客様に満足いただける十分な人数か否かで決めています。ですので、その時のスタッフの仕事の習熟度に応じて基準からずれるケースも往々にしてあります。
 また、実際の接客においても、それぞれのスタッフがしっかり準備できていれば、先を予測し常に先回りした接客、お客様に呼ばれない、後手に回らないサービスが出来、結果、お客様も満足され、スタッフも必要以上に疲れず、元気に働けるのではないかと考えています。

 食材についていえば、私たちはプロの調理人による店舗での手作りの料理を売りにしていますから、例えばランチでお客様が100人ご来店いただけると予想したなら、それに見合ったお肉や野菜を準備しています。準備が少なすぎて品切れになるのは、お客様にご満足いただけませんし、逆に、食材があまってしまい次の日に回すなどすれば、どうしても食材の品質が落ちますから、その場合も次の日のお客様の満足度がきっと下がります。

 もちろん実際は、このようなしっかりした「準備」が毎日本当にできているとは言い切れませんし、お客様にご不便をおかけしている場面も多々あるとは思いますが、このような方針で毎日少しづつ努力していっています。

 私自身についていえば、生来お気楽志向で、「準備」がしっかり出来ているかというと全くそうではありませんが、ただ、先人の言葉もふまえ、少なくとも今できる出来る限りの「準備」はしておいて、それでチャンスが来たと感じれば、あとはしっかり準備済みだと開きなおって、その一瞬に集中して取り組みたいと思います。そして、それが出来れば、その瞬間に幸せを感じることが出来るのだと思っています。

以上、ありがとうございました。

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